2018.09.03日本酒を知ろう

「特定名称酒」って何のこと?知っていますか 日本酒の種類・定義

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日本酒の種類を知ろう

日本酒のラベルにある「吟醸」「本醸造」「純米」などの記載。これらが何を意味していて、どんな違いがあるのかご存じですか?これらは「特定名称酒」といって、ある一定の要件を満たす日本酒に限られています。
そこで今回は、「特定名称酒」の基礎知識についてご紹介します。日本酒の種類や定義を知っておくと、自分好みの日本酒を見つけるのにも役立ちます。

日本酒の定義とは

日本酒の定義日本酒の種類を知る前に、まずは「日本酒とはどんなお酒なのか」を知っておきましょう。

お米と水で造ったお酒が日本酒。確かにその通りなのですが、日本酒にはもっと細かな定義があります。

酒類の定義や分類方法については、酒税法という法律で規定されています。
酒税法上では、日本酒は「清酒」に分類されており、清酒は必ずお米を原料として、「こす」という製造工程を入れなければならない、と定義づけられているのです。

特定名称酒とは?日本酒の種類を知ろう

特定名称酒とは日本酒のラベルに記載されている「吟醸」や「純米」は、お米の精米歩合や原料などの条件を満たした「特定名称酒」の呼称です。

特定名称酒は主に、「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3種に分類されます。
特定名称酒の表

吟醸酒

吟醸酒に分類される日本酒は、「精米歩合60%以下に精米した米、米麹、水や醸造アルコールを原料に、吟醸造りという製法で造られていること」「固有の香味と色沢が良好であること」が条件です。
精米歩合とは、お米をどれだけ磨いているかを表す数値。お米は中心部にいくほど雑味が少なくなるといわれています。

「精米歩合60%以下」とは、お米を40%以上磨いたということです。手間をかけて磨いたお米を、低温でじっくり発酵させる製法を「吟醸造り」と呼びます。
吟醸酒は、華やかなでフルーティーな香りと、スッキリとした飲み口が特徴です。

また、吟醸酒には「大吟醸酒」に分類されるものがあります。吟醸酒は精米歩合が60%以下ですが、大吟醸酒は50%以下。吟醸酒よりもたくさん磨くので「大」がつく、と覚えれば良いでしょう。

純米酒

純米酒とは、「米や米麹、および水を原料にして造られた日本酒」のこと。言い換えれば、製造工程のなかでアルコールが一切添加されていない日本酒(お米だけで造られた日本酒)が純米酒です。

純米酒は、口に含むとお米の味わいが深く感じられ、ふくよかな香りがするという特徴があります。また、純米酒のグループに属しているのは、「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「特別純米酒」などで、それぞれ精米歩合や香味などの条件が異なっています。

本醸造酒

本醸造酒は、「精米歩合70%以下の米や米麹、および醸造アルコールや水を原料にして造った日本酒」「香味や色沢が良好のもの」が条件です。添加できる醸造アルコールの量は、使用する米の重量10%までと決められています。

本醸造酒は、吟醸酒よりも全般的に香りが抑えられていて、シンプルな味わいです。
また、精米歩合が60%以下、もしくは特別な醸造方法の場合は、「特別本醸造酒」に分類されます。

おわりに

日本酒の原料には必ずお米が使われ、製造工程に「こす」作業を入れなければなりません。また、日本酒のラベルにある「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」といった記載は、「特定名称酒」と呼ばれ、お米の精米歩合や原料によってグループ分けされています。
日本酒を楽しむときは、お酒の銘柄はもちろん、ラベルに記載されている呼称や、精米歩合、原料にも注目してみてください。自分好みの日本酒がどの特定名称酒に分類されているか、どんな原料を使用しているかがわかると、日本酒との付き合いもさらに楽しくなるでしょう。

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酒みづき編集部

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