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「フルーティな日本酒」とは?意味やおすすめの日本酒をご紹介!

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沢山のフルーツ
日本酒にはさまざまな味や香りのものがありますが、日本酒をあまり飲み慣れていない方や女性はフルーティなものを好まれる方が多いです。ご家庭で楽しむ日本酒を探すときも「フルーティ」と表現されているものに興味を持たれる傾向があります。

 

しかし、そもそも「フルーティな日本酒」とはどのような日本酒を指すのでしょうか?

この記事では、「フルーティな日本酒」とは具体的にどのような意味なのか、なぜ日本酒からフルーティな香りがするのか、などについてご説明します。

 

さらに、具体的にフルーティな香りのする日本酒を3つご紹介するので、興味を持った方はぜひ試してみてください。

 

フルーティな日本酒とは具体的にどんな日本酒?

リンゴやぶどう日本酒の表現でよく聞く「フルーティさ」とは、果実味のある甘い香りや味わいのことを指します。

フルーツや果汁が入っているわけではないため、あくまでも例えではありますが、フルーティな日本酒は、“まるでフルーツのような甘い香りや味わいの楽しめるお酒”ということです。
 

具体的にはメロンやバナナ、ぶどう、リンゴなどの香りと表現されることが多く、他にもシトラスや白桃、柑橘系、パイナップルなどさまざまな表現があります。
 

フルーティな香りと聞くと、フルーツの風味や香りそのものを感じると思われかもしれませんが、日本酒の表現として使う場合に表しているのは次のような特徴です。

  • リンゴ・・・さわやかな酸味と甘味
  • バナナ・・・熟れたバナナのような甘味
  • パイナップル・・・トロピカルな甘味

基本的には、これらが単独で香るというよりは、複合的にさまざまな香りが混ざり合ってそのお酒独特のものになっています。

 
なお、日本酒にもさまざまな種類がありますが、吟醸酒系にフルーティなものが多い傾向にあります。

 

日本酒からフルーティな香りがする理由

枡に盛られた酒粕フルーツが入っていないにも関わらず、日本酒からフルーティな香りがする理由としては、2つのポイントがあります。

 

酵母

最も大きな要因は、日本酒の醸造工程で加える酵母です。

酵母には、香りを生み出す成分が含まれています。具体的には、酵母から排出される成分の中に含まれる「カプロン酸エチル」「酢酸イソアミル」が、果実や花などの香り成分と同じため、リンゴやメロン、バナナなどによく似た香りになるのです。

 

精米歩合

もう1つの大きな理由がお米の精米歩合になります。

精米歩合とは、お米の表面を削って、残った白米の部分の割合をパーセンテージで表したものです。お米の表面には脂質やタンパク質が含まれていますが、それらが多いと香りの成分が消えてしまいます。そのため、フルーティで香り高い日本酒を造るときには、精米歩合を高くして、よく磨く必要があるのです。

 

つまり、フルーツの香りと同じ成分を含んでいる酵母を使用し、香りを消してしまう成分を削り取っているので、日本酒からフルーティな香りが楽しめるというわけです。

 

フルーティで飲みやすいおすすめの日本酒3選!

ここでは、フルーティで飲みやすい沢の鶴の日本酒を3つご紹介します。フルーティな日本酒の種類は数が多く、どれを選べばよいかわからないという方も多いかもしれません。そんな方は、まずこの3銘柄から試してみてはいかがでしょうか?

 

Kobe1717

Kobe1717はきめ細やかで、中口の純米吟醸酒です。山田錦を100%使用し、精米歩合を57%まで高めており、コクのあるすっきりした味わいが特徴です。
フルーティな味わいながら、食中酒としても楽しめます。

純米吟醸酒 Kobe1717 720ml
  • 純米吟醸酒
  • 兵庫県認証食品

純米吟醸酒 Kobe1717 720ml

精米歩合57%まで磨くことにより、「山田錦」特有のきめ細やかでコクのある味わいを実現。

アルコール分:
13.5度
原材料:
米(日本産)・米麹(日本産米)

 

純米大吟醸 瑞兆

純米大吟醸 瑞兆 は、口中に含むと芳醇な吟醸の香味が、まろやかに広がる純米大吟醸酒です。香りが穏やかな「味吟醸」ですので料理との相性がとても良く、食中酒におすすめです。10~15℃程度の冷や、もしくは35~40程度のぬる燗がおすすめです。

純米大吟醸「瑞兆(ずいちょう)」 720ml
  • 純米大吟醸
  • ギフトにオススメ

純米大吟醸「瑞兆(ずいちょう)」 720ml

透明な香りと奥深いコクをたたえた大吟醸酒。

アルコール分:
16.5度
飲みごろ温度:
10℃【花冷え】

 

本醸造生酒

本醸造生酒はしぼりたての新鮮さと華やかな味わいが特徴の生酒です。生酒とは、製造工程で火入れ(加熱処理)をしていない日本酒のことで、特有の味わいやフレッシュなみずみずしさを感じられるという特徴があります。
比較的香りが穏やかで淡麗な優しい飲み口が魅力の日本酒で、5~15℃の冷酒がおすすめです。

本醸造生酒 300ml
  • 本醸造酒
  • 食前酒・食中酒にオススメ

本醸造生酒 300ml

本醸造ならではのコクのある旨味と蔵出しの新鮮な味わいが生きた生酒。

アルコール分:
13.5度
飲みごろ温度:
5℃(雪冷え)、10℃(花冷え)、15℃(涼冷え)

 

まとめ

フルーティな味わいを謳っている日本酒からは、メロンやぶどう、リンゴなどに似た香りや風味を味わうことができます。

 
原材料にフルーツを使用していない日本酒からこれらの味わいが楽しめる理由は、原料である酵母の主原料がフルーツの香りと同じ成分であるためです。お米の表面のタンパク質や脂質などの成分を精米によって取り除くことで、フルーティな香りはより豊かになります。

 
今回は、沢の鶴で楽しめるおすすめの日本酒も3銘柄紹介しましたので、特に初心者の方や飲みやすい日本酒をお求めの方はぜひ参考にしてください。食中酒としてもとてもおすすめです。

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沢の鶴株式会社 酒みづき編集部
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1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。

沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。

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