寿司に合う酒は?寿司と一緒に楽しみたいおすすめの日本酒5選
日本食の代表格といえば寿司。そして寿司をつまみながら酒を楽しむというのが、まさにジャパニーズライクな嗜みです。しかし、寿司にはさまざまなネタや食べ方があり、それぞれ味の濃淡や表情も違うため、どんな酒が寿司に合うのか分からないという方もいるかもしれません。
そこで今回は、寿司に合う日本酒の特徴やおすすめの日本酒をご紹介します。お好きなネタと日本酒で、粋な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
Contents
寿司と日本酒は相性が良い?
寿司も日本酒も日本の食文化の代表であり、古くから多くの日本人が組み合わせを楽しんできました。それはただの慣習ではなく相性が良い理由があるのです。
寿司と日本酒は相性が良いといえる理由の1つが「補完効果」です。補完とは、食材の足りない部分をもう一方の食材が補うことです。日本酒には魚の生臭さを消す効果があるため、寿司と合わせることで、日本酒も寿司もよりおいしく感じられるのです。
また寿司にはシャリがあり、日本酒の原料には米があります。米を使っている共通点があるためそもそも寿司と日本酒は相性が良く、相乗効果を生むマッチングなのです。
寿司に合う日本酒は?
寿司はネタによって脂の濃さなどが違うため、相性の良い日本酒も異なります。ここでは、大まかな種類ごとに合う日本酒をご紹介します。
赤身魚の寿司に合う日本酒
マグロやカツオなどの赤身は脂がのっていて旨味が強いため、純米酒がよく合います。純米酒の米の旨味が、魚本来の旨味を引き出してくれます。
あまりスッキリしすぎている日本酒だと、赤身の旨味が勝ってしまいバランスが取れないためおすすめしません。
脂身の多い寿司に合う日本酒
トロやサーモンなどの脂身の多い寿司ネタに合わせるなら、淡麗なタイプの日本酒がおすすめです。淡麗タイプの本醸造酒であれば、口の中をスッキリとさせてくれるため、脂がのった魚と合います。また、トロやサーモンの脂の甘みを活かすなら、甘口タイプの日本酒と合わせるのも良いでしょう。
白身魚に合う日本酒
タイやヒラメなど淡白な白身魚は、ネタ本来の味を邪魔しないさわやかな飲み口の日本酒と合います。そのため、スッキリとした淡麗辛口の吟醸酒や本醸造酒と合わせるのがおすすめです。酸味が強いタイプも相性バッチリです。
光ものに合う日本酒
コハダやアジ、サバなどの「光もの」は、鮮度を保つために酢で締められているものが多く、旨味が凝縮されています。酢締めのネタに合わせる日本酒は、辛口の純米吟醸酒や本醸造酒がおすすめです。キレの良いものを選べば、口の中に残る魚の脂や酢の味わいをリセットしてくれます。
ツメを使った寿司に合う日本酒
ツメのぬられた濃い味がついている寿司ネタや煮魚には、甘口の純米酒がおすすめです。ネタがさっぱりしている寿司には甘口を合わせないことが多いのですが、甘みが強いネタの場合には日本酒も甘口のものが合います。また、酸味のある日本酒と合わせると、ネタの甘みが引き締まって一味違った楽しみ方ができます。
日本酒の温度に合わせるのもおすすめ
日本酒は温度によってさまざまな飲み方があります。もちろん冷や(常温)の日本酒でも寿司とのマリアージュを十分楽しめますが、ネタに合わせて温度を変えてみると楽しみ方が広がるでしょう。
例えば、冷酒は冷やよりもスッキリとするため、白身魚などの淡白なネタがより引き立ちます。ただし、吟醸酒など香りが高いタイプは冷やしすぎると旨味が弱く感じられるので注意してください。
基本的には寿司に合わせるなら冷酒か冷やがおすすめですが、ネタによってはお燗につけても旨味が増します。魚自体の旨味が強い寿司には燗酒を合わせることで、より旨味が感じられます。
日本酒の温度については下記の記事でご紹介しています。
寿司と日本酒で季節を味わう
魚には旬があり、日本酒にもその時期にしか出回らない季節限定のお酒があります。寿司と日本酒は「季節」によって組み合わせてみるのもおすすめです。秋にはカツオやサンマとひやおろし、冬はマグロと新酒、旨味ののった寒ブリと燗酒など、寿司との組み合わせで季節を楽しめます。
魚の旬とは、栄養分が豊富で、もっともおいしく味わえる時期を指します。旬に合わせて日本酒を選ぶことで、その時期にしか味わえないマリアージュを楽しめます。
寿司と一緒に楽しみたい!沢の鶴のおすすめの日本酒
沢の鶴では、寿司と一緒に楽しめる日本酒をご用意しています。ここでは、寿司に合うおすすめの日本酒をご紹介します。
純米吟醸 瑞兆
「瑞兆」は、食中酒に適した味吟醸タイプの純米吟醸酒です。フルーティーで、アルコール度数も13.5度と飲みやすくなっています。酒造好適米である山田錦を100%使用し、精米歩合57%まで磨いているため、雑味が少なく山田錦特有のきめ細やかでコクのある味わいを実現しています。寿司と合わせてもぼやけることなく、日本酒の味わいを楽しめます。特に、白身魚の寿司との相性が良く、エビや貝類と合わせるのもおすすめです。
- 純米吟醸酒
- 食中酒におすすめ
- 飲みきりサイズ
どんな料理にも合う、食中酒に適した味吟醸タイプの純米吟醸酒。
- アルコール度数:
- 13.5度
- 飲みごろ温度:
- 【冷酒】10℃(花冷え)
【燗酒】40℃(ぬる燗)
特別純米酒 実楽(じつらく)山田錦
「特別純米酒 実楽(じつらく)山田錦」は、お酒造りにもっとも適したお米といわれる酒造好適米の山田錦を原料米として造られた日本酒です。山田錦で仕込んだお酒は、甘み・酸味・旨味のバランスが良く、スッキリとしたコクとキレのある味わいを楽しめます。どの寿司ネタとも合いますが、実楽の芳醇な味わいは特に赤身魚の寿司との相性が良いです。
- 特別純米酒
- 生酛造り
130年の絆から生まれた山田錦名産地の特別純米酒です。純米酒本来の旨みに、芳醇な香りとキレの良さが特長です。
- アルコール度数:
- 14.5度
なまんま
「なまんま」は、しぼりたてのありのままを楽しめる本醸造生酒です。加熱処理をしていないことから、フレッシュな味わいが特徴。限外濾過製法により、生酒でありながら、常温でも一定期間味わいを変化させずに保存できます。
なまんまは飲み飽きない軽やかな味わいで、食中酒や日常酒に適しています。後味がスッキリしていることから、寿司と相性バッチリ。脂身の多いブリやサーモンなどの寿司と合わせると良いでしょう。
- 本醸造生酒
- 限外濾過
生酒はしぼったお酒を加熱処理しない
ありのまま、
そのまんまのお酒。
- アルコール度数:
- 13.5度
- 飲みごろ温度:
- 【冷や】5℃(雪冷え)、10℃(花冷え)、15℃(涼冷え)
生酛造りのきもとさん
「生酛造りのきもとさん」は、伝統的な生酛造り製法で造った後味のキレが特徴的な本醸造酒です。コクや旨味も感じられる本格派の日本酒でもあります。キレのある後味が、口に残った魚の脂をスッキリとさせてくれます。寿司と合わせるなら、脂身の多い魚や光ものがおすすめです。
米だけの酒
沢の鶴の「米だけの酒」は、名前の通り醸造アルコールや糖類、酸味料を使わず、米と米麹、水だけで造った純米酒です。米の旨味をダイレクトに感じられる米だけの酒は、赤身魚や脂身の多い寿司ネタとよく合います。軽やかで飲みやすい味わいのため、淡白な味わいの白身魚の寿司とも相性抜群です。
- 人気商品
- 純米酒
- 紙パック
米一粒一粒の力が生きています。こだわりと値ごろ感をあわせもった純米酒。
- アルコール度数:
- 14.5度
- 飲みごろ温度:
- 【冷酒】15℃(涼冷え)
【お燗】45℃(上燗)
おわりに
寿司と日本酒は元来相性の良い組み合わせです。さらに、ネタに合わせて日本酒の種類を選んでみると、お互いの良さが引き出されてより味わい深いものになります。
旬の魚と相性の良い日本酒を楽しむもよし、自分なりの組み合わせを見つけるもよし、ぜひ寿司と日本酒のおいしい組み合わせを楽しんでみてください。

1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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※お酒は20歳になってから。お酒は楽しく適量を。飲酒運転は、絶対にやめましょう。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児に悪影響を与えるおそれがあります。

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