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辛口ばかりが日本酒じゃない!おすすめは旨味のある純米酒

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純米酒

「日本酒は辛口が好きだ!」という方は多いでしょう。しかし、近年はさまざまな個性をもつ日本酒があり、辛口だけがおいしい日本酒、とはいえなくなってきています。今回おすすめしたいのは、米の旨味が楽しめる「純米酒」。純米酒をおすすめする理由を、辛口日本酒の特徴と合わせて解説します。

 

日本酒はやっぱり「辛口」?

日本酒の根強い辛口人気は、1980年代から1990年代頃までにあったといわれる「地酒ブーム」や「吟醸ブーム」が関係しているでしょう。三増酒への不信感が本物志向を助長させ、新潟を中心とした地酒のスッキリと軽快なのど越し、淡麗辛口の日本酒が一気に人気になったのです。

 

 

辛口・甘口の種類

しかし最近は、そのような「淡麗辛口」の日本酒の他にも、さまざまな種類の日本酒が人気を博しています。

辛口・甘口は、味わいの濃淡からさらに4つに分類できます。辛口は、軽やかな口あたりの「淡麗辛口」、コクのある「濃醇辛口」。甘口は、軽やかながら甘味のある「淡麗甘口」、濃厚なコクと甘味が味わえる「濃醇甘口」とに分かれます。このように、日本酒のおいしさは細分化しているのです。

 

日本酒度が高いと辛口になる?

甘辛を判断する指標はいくつかありますが、もっとも目安になるのが「日本酒度」です。日本酒度はお酒に含まれる糖分の量で、糖分が少ない(日本酒度がプラス)とより辛口になるとされています。しかし、甘辛は日本酒度だけでなく、酸度やアミノ酸度、アルコール度数、さらには日本酒の温度や合わせるおつまみ、飲む人の味覚や体調などによっても左右されるのです。ですから、辛口だと思って飲んでいる日本酒が、日本酒度的には甘口であったり、辛口だと感じないものが辛口だったりと、甘辛の感じ方も違ってくるのです。

 

そのため、味わいを決めつけずに、まずは自分がどう感じるのか飲んで試してみることが、自分好みの日本酒に出会える秘訣といえるでしょう。

 

 

純米酒をおすすめする理由

おすすめの純米酒そして、今回純米酒をおすすめしたい理由は、「米の旨味」をもっと楽しんでいただきたいからです。

純米酒は、米と米麹、水だけで造られていて、醸造アルコールを添加していません。アルコール添加がないぶん、米のもつ味わいがダイレクトに伝わります。米本来のふくよかな旨味が楽しめる日本酒が、純米酒なのです。

 

辛口というと、醸造アルコールが添加されている吟醸酒や本醸造酒を思い浮かべるかもしれませんが、純米酒にも辛口のものはあります。

辛口の純米酒を造るには、醸造過程での酵母のはたらきがポイントになります。酵母は米の糖分をアルコールに発酵しますが、辛口にするには糖分を少なくする必要があるため、通常よりも時間をかけて酵母にアルコール発酵をさせるのです。

時間と手間をかけて造られる辛口の純米酒は、米の旨味とキレ、双方を楽しめる深い味わいが魅力です。

 

コクと旨味を楽しむ「純米酒 山田錦 300ml」

純米酒 山田錦コクと旨味のある純米酒としておすすめしたいのが、沢の鶴の「純米酒 山田錦 300ml」です!

 

 

 

 

 

 

 

 

山田錦55%使用

「純米酒 山田錦 300ml」は、山田錦を55%使用しています。山田錦は酒米のなかでも日本酒造りにもっとも適しているといわれていて、別名は「酒米の王様」。山田錦を使用することで、きめ細やかで繊細な口あたりの日本酒に仕上がります。

残りの45%は、日本産の一般米です。一般米は旨味の元となるたんぱく質が多いため、山田錦とブレンドすることで品の良い旨味を造り出しているのです。

 

コクとキレのある味わい

「純米酒 山田錦 300ml」は、深いコクがありながらものど越しはキレがあり、バランスの良い味わいが魅力です。15度程に冷やして飲むと、やや辛口ながら柔らかな口あたり、穏やかな香りを感じられるでしょう。

 

まろやかな旨味があり、やや辛口

「純米酒 山田錦 300ml」の日本酒度は、+3.0とやや辛口。まろやかな旨味は辛口の邪魔をせず、バランスの良い上質な味わいを感じられます。

旨味があり、なおかつ辛すぎず、甘すぎない味わいのため、さまざまな料理やおつまみとも好相性です。

 

 

「純米酒 山田錦 300ml」を料理と一緒に

アサリの酒蒸し香りが穏やかで、飲みやすいやや辛口のため、料理と一緒に楽しむことをおすすめします。

日本酒は香りや味わいの特徴によって4つのグループに分類されます。そのなかでも、「純米酒 山田錦 300ml」が当てはまるのは「醇酒(じゅんしゅ)」。醇酒は味わいが濃厚なため、おつまみも味が濃いものやコクのあるものがおすすめです。

 

イカの煮物や、アサリの酒蒸し、さば味噌煮など、素材の旨味を引き出したおつまみともおいしく合わせられます。そのときは、45度~50度程の燗酒にして、旨味をより味わってみてはいかがでしょうか。

よく冷やしてやや辛口を引き立たせるなら、漬物や刺身、カルパッチョなど、さっぱりとしたおつまみとも合いますよ。

 

おわりに

日本酒は、原料や醸造方法によってさまざまな味わいの違いが楽しめるお酒です。日本酒といえばこれ!と好みの1本を決めておくのも良いですが、例えば辛口派なら旨味のある純米酒など、これまで飲んでこなかった1本を試してみてはいかがでしょうか。

一口に辛口といっても、味わいの広がり方は違いますし、感じ方も人それぞれ。アッと驚く、自分好みの新しい味わいを発見できるかもしれません。

沢の鶴「純米酒 山田錦 300ml」

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沢の鶴株式会社 酒みづき編集部
沢の鶴の日本酒がもっと好きになるWEBメディア『酒みづき』。

1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。

沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。

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