日本酒で食卓をおいしく!煎り酒や日本酒漬けなどのアレンジアイデア
日本酒には、飲む以外にも調味料としての使い方があります。スーパーなどでは、いわゆる料理酒としてもお酒が売られていますが、そもそも日本酒は昔から料理に使われてきました。
煎り酒や日本酒漬けなど、現在でも日本酒を活用した技法が多くあり、簡単にできるものも多くあります。
そこで今回は、日本酒を使ったアレンジアイデアをご紹介します。いつもの食材を日本酒で変身させてみてはいかがでしょうか?
Contents
日本酒をおいしく活用しよう
日本酒は飲んで楽しめるのはもちろん、料理酒として調理中に料理に入れて活用もできます。
食材に下味をつける際によくお酒をもみ込んだりしますが、この工程にもちゃんと意味があります。日本酒には旨味成分が含まれているため、素材の旨味を相乗効果で引き出すほか、アルコール成分が素材を柔らかくしたり、臭みを消してくれたりするのです。
日本酒は、料理に入れるだけでなく調味料として使ったり、野菜などを漬ける際のマリネ液として使ったりなど、さまざまなアレンジに活用できます。
日本酒アレンジ!「煎り酒」の作り方
江戸時代からある日本酒で作る調味料に「煎り酒」があります。今ほど多くの調味料がなかった時代に重宝されていたもので、現在でもさまざまな料理と組み合わせることができる万能調味料です。
煎り酒の作り方
用意するもの:日本酒(900ml)、梅干し(8個)、鰹節(30g)
1.日本酒と潰した梅干しを鍋に入れ、火にかけます。なお、日本酒は純米酒、梅干しは塩分の強い白干し梅などがおすすめです。
2.沸騰してきたら鰹節を入れ、弱火にします。
3.弱火のまま40分ほど煮詰め、粗熱が取れるまで放置します。
4.冷めたら、こして保存容器に入れ、冷蔵庫にしまいます。
900mlの日本酒で作ると、煮詰まって最終的には500mlほどの量になります。もっと作りたい場合は、お好きな分量で調整してみてください。
なお、保存料などは入っていないため2週間を目安に使い切りましょう。
煎り酒を使ったレシピ
煎り酒は、梅干しの風味が溶けだす塩分控えめのやさしい調味料です。
しょうゆの代わりとして使うのが定番で、白身魚など淡白な味の刺身によく合います。お好みで少ししょうゆを加えても良いでしょう。
その他にも、冷奴やパスタ、卵かけご飯、カルパッチョなどにもそのまま使えます。洋風料理の場合は、オリーブオイルや黒コショウを煎り酒に加えると華やかになり、風味が増します。
日本酒漬けアレンジを楽しもう
日本酒を使って、さまざまな食材を漬け込む日本酒漬け。意外なものとも相性抜群なので、いろいろなアレンジを楽しんでみてください。おすすめのアレンジレシピを少しご紹介します。
日本酒サングリア
通常のサングリアはフルーツをワインに漬け込んで作りますが、ワインの代わりに日本酒を使ってもおいしく作れます。日本酒に素材の風味が程よくつき、フルーティーで爽やかな飲み口になります。
作り方は、お好きなフルーツと日本酒を清潔なビンなどの容器に入れて、数時間置くだけととても簡単です。特におすすめは梨やメロン、ブドウなど。お好きなフルーツを組み合わせて作ってみると、オリジナリティのある日本酒サングリアが作れますよ。
ただ、酒類に何かを漬け込んだ飲料は新たな酒類とみなされ、酒税法に触れます。自宅で楽しむことに限定して、作った後はその日のうちに飲み切りましょう。
野菜の日本酒漬けおつまみ
野菜などを漬物にする際に、日本酒を使うことで深みのある味わいになります。
作り方は、酒:砂糖:塩=10:10:1の割合で混ぜ、一口大に切った野菜を1日漬け込むだけ。お好みで唐辛子やショウガなどを少し入れても良いでしょう。
きゅうりや大根など、普段浅漬けにしているものを日本酒に漬けて、いつもと違った味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?日本酒のおつまみとして一緒に楽しむと、格別です。
おわりに
日本酒はそのまま飲んで楽しむ以外にも、実にさまざまなアレンジができるお酒です。梅干しや鰹節と一緒に煮詰めて煎り酒にしたり、フルーツを漬け込んで日本酒サングリアにしたり、日本酒の風味が残る日本酒漬けを作ったりとアレンジアイデアはたくさんあります。
ぜひ、さまざまな料理に使って日本酒の魅力を存分に堪能してくださいね。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
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