日本酒を飲む時、徳利で注ぐ時のマナーとは?知っておきたい酒席のマナー
目上の方と一緒にお酒を飲む際、酒席のマナーについて不安に思う方が多いのではないでしょうか。特に日本酒は、徳利で注ぐ時に注ぎ方があっているのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、日本酒を飲む時、徳利で注ぐ時のマナーなど知っておきたい酒席のマナーをご紹介します。
Contents
徳利でお酒を注ぐ時のマナー
はじめに、徳利でお酒を注ぐ時のマナーから見ていきましょう。
手の甲が上に向くように注ぐ
徳利は、真ん中の方を右手で持ち、左手は下の方に軽く添えます。
徳利を持つ右手は、手の甲が上を向くように持つのが正しい注ぎ方です。手のひらが上に向いた状態で注ぐことは、逆手注ぎといって失礼にあたりますので注意しましょう。
徳利を正しく持ったら、注ぎ口が盃につかないように注いでいきます。盃いっぱいに注がずに、盃の八分目まで注ぐのが好ましいといわれています。
また、盃やお猪口(おちょこ)をテーブルに置いたまま注ぐことは、置き注ぎといい、好ましいことではありません。そのため、お酌する時はひと言声をかけてから注ぐようにしましょう。
徳利は注ぎ口から注ぐ?
徳利の注ぎ口は、注ぎやすくするために作られているものです。そのため、注ぎ口がある場合は、注ぎ口から注いで問題ありません。
徳利でお酒を注ぐ時のマナーとして、「注ぎ口は上に向けて、注ぎ口以外の部分から注ぐ」と、SNSやテレビ番組などで取り上げられ、一時期話題となりました。
これは、戦国時代に徳利の注ぎ口に毒を盛られるという手段が多く使われていたことや、注ぎ口は円の切れ目であり縁の切れ目とも考えられるためなどといった理由が挙げられるそうです。
しかし、絶対に注ぎ口から注いではいけないというマナーはなく、注ぎ口から注いでも失礼にはあたらないと考えられています。徳利の作り手が、実際に注ぐ時の使いやすさを考慮して作ったものですから、こぼさずに美しく注ぐ方法を選ぶと良いのではないでしょうか。
盃を受ける時のマナー
盃の持ち方
注ぐ時のマナーでもご紹介した通り、置き注ぎは失礼にあたります。お酌を受ける時は、盃やお猪口(おちょこ)、グラスは、必ず手で持つようにしましょう。
盃は右手の親指と人差し指で持ち、中指と薬指で盃の底を挟むように持ちます。左手は底を軽く添える程度で問題ありません。
口をつけてからテーブルに置く
注いでもらったら、そのままテーブルに置くのではなく、一口でも口をつけてから置くのがマナーです。ただし、一度に飲み干さず少し残しておくと良いでしょう。
再びお酌を受ける時は、盃に残ったお酒を飲み干してから受けるのが好ましいでしょう。
日本酒のマナー違反は?
徳利とお猪口で日本酒を楽しむ際、いくつかマナー違反の行為があります。
のぞき徳利
徳利の中をのぞき、お酒の量を確認することは、あまり好ましい行為ではありません。
振り徳利
振り徳利とは、徳利を強く振って中のお酒の量を確認することです。こちらもマナー違反となるので注意しましょう。
併せ徳利
徳利に残っている日本酒を1本の徳利にまとめる行為は、併せ徳利といいます。お酒の風味や温度に影響してしまうため、好ましい行為ではありません。
倒し徳利
飲み終わった空の徳利を倒す行為は、倒し徳利といい、マナー違反になります。テーブルを汚してしまったり、徳利が転がり割れてしまったりする恐れがあるため、倒し徳利は避けましょう。
盃を逆さにする
飲みたくないからといって、露骨に盃を伏せてしまうことは失礼にあたります。
とはいえ、無理に飲む必要はありません。もう飲めないと感じたら、注がれそうになった時に丁寧にお断りするか、一口だけ飲んでテーブルに置いておくのが賢明です。
一気飲み
一気飲みはマナーとしてもよくありませんし、身体にも負担がかかります。美しい飲み方ではないため、一気飲みを煽ることもやめましょう。
おわりに
今回は、日本酒を飲む時、徳利で注ぐ時のマナーや、酒席のマナーについてご紹介しました。
マナーを守るということは、日本酒を美しく飲むということでもあります。日本酒を飲む時、徳利で注ぐ時のマナーを知っていると、周囲に不快な気持ちを与えることなく楽しく飲めるのではないでしょうか。
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