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蕎麦と日本酒を粋に味わう!蕎麦屋での楽しみ方や蕎麦と合う日本酒を紹介

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蕎麦と日本酒
日本の伝統的な食文化である蕎麦と日本酒は、古くから「粋」な組み合わせとして親しまれてきました。繊細な風味を持つ蕎麦と、奥深い味わいの日本酒は互いを引き立て合う最高のペアリングです。今回は蕎麦屋での日本酒の楽しみ方と、蕎麦に合うおすすめの日本酒をご紹介します。

蕎麦と日本酒の関係

天ぷらと日本酒蕎麦は長い歴史を持つ日本の国民食です。蕎麦は縄文時代からあったといわれていますが、現在の細長い麺状に「そば切り」されるようになったのは江戸時代とされています。江戸には多くの蕎麦屋が立ち並び、蕎麦と一緒に日本酒も出されていて、当時から相性の良い組み合わせとして認識されていました。職人たちが仕事の合間に立ち寄る場所として、蕎麦屋は欠かせない存在でした。

現代でも多くの蕎麦屋で日本酒が取り扱いされています。蕎麦屋で日本酒を楽しむことは「粋(いき)」とされています。「粋」とは洗練された美意識や振る舞いを意味し、江戸時代から続く粋な文化として、今も多くの人に親しまれています。蕎麦の香りと日本酒の風味が互いを引き立て合うことから、多くの人に愛されているのです。

日本の季節や風情を感じながら、蕎麦と日本酒を楽しむ時間は特別なものです。

蕎麦と合う日本酒は?

蕎麦と日本酒はどちらも風味が良く、繊細な味わいを持っています。お互いを引き立て合い、その相性は抜群です。蕎麦の香ばしさと日本酒の旨味が織りなすハーモニーは、日本ならではの食文化の豊かさを感じさせてくれます。

蕎麦と合う日本酒は淡麗辛口の純米酒

蕎麦と楽しむ日本酒は、蕎麦の風味を邪魔しない淡麗辛口の純米酒がおすすめです。

米と米麹、水だけで造られた純米酒は、素材の良さを活かした蕎麦つゆとの相性が良く、シンプルながらも奥深い味わいの組み合わせを楽しむことができます。

蕎麦の温度に合わせて楽しむ

かけそばと日本酒蕎麦は温度によって異なる顔を持ちますが、日本酒もまた異なる温度帯を楽しむことができます。ざる蕎麦には、軽やかな冷酒を合わせるのがおすすめです。冷たい蕎麦と冷酒の組み合わせは、特に暑い季節に爽やかな喉越しを楽しめます。冷酒の爽やかな味わいは、蕎麦のシンプルなおいしさを引き立てます。

かけ蕎麦にはぬる燗やお燗を合わせると、深い味わいの相乗効果を楽しめます。温かい蕎麦と日本酒が体を温め、蕎麦の旨味とお燗の柔らかな香りが絶妙に調和します。特に寒い季節には、体の芯から温まるでしょう。

 

 

蕎麦屋での日本酒の楽しみ方

蕎麦屋で日本酒を粋に楽しむ方法をいくつかご紹介します。

蕎麦屋で粋な時間を過ごせる「蕎麦前」

蕎麦前と日本酒「蕎麦前(そばまえ)」とは、蕎麦を注文する前に、日本酒とつまみを楽しむことを指します。昔は蕎麦の提供に時間がかかっていたため、軽い食事と日本酒をつまみながら蕎麦を待つ文化がありました。この習慣は今も受け継がれ、蕎麦屋での楽しみ方として定着しています。

蕎麦前の定番メニューには以下のようなものがあります。

  • 蕎麦みそ:みそに蕎麦の実などを混ぜたもので、日本酒にぴったりの一品です。しゃもじにのせて焼いた「焼きみそ」として提供する蕎麦屋もあります。
  • 板わさ:わさびの風味と日本酒の相性は抜群です。かまぼこの食感が良く、シンプルながらも日本酒の味わいを引き立ててくれます。
  • だし巻き玉子:出汁の旨味が効いただし巻き玉子は口あたりの優しさが特徴で、日本酒の旨味や爽やかさを引き出します。
  • 焼き海苔:香り高い海苔を、しょうゆとわさびにつけていただきます。蕎麦屋によっては、湿気を防ぐために専用の木箱に入れて出される場合もあります。
  • 天ぷら:サクサクとした食感と香ばしい油の旨味が日本酒と絶妙に調和します。天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いた「天ぬき」が食べられる蕎麦屋もあり、蕎麦を注文する前に蕎麦つゆに浸した天ぷらをつまみに日本酒を飲む、という楽しみ方も良いかもしれません。

日本酒の蕎麦出汁割りを楽しむ

日本酒と蕎麦出汁を1:3で割った「蕎麦出汁割り」もおすすめです。この飲み方では、味の基本である五味(旨味・甘味・酸味・苦味・塩味)が揃い、奥行きのある味わいを感じることができます。

さらに楽しみ方を広げるなら、天かすや生姜、わさび、七味などの蕎麦の薬味を加えると違った味わいを楽しめます。薬味によって香りや辛さが変化し、同じ蕎麦出汁割りでもさまざまな味わいのバリエーションを楽しむことができます。これも蕎麦屋ならではの粋な楽しみ方です。

〆に蕎麦をいただき深酔いはしない

蕎麦前は軽めに済ませ、〆に蕎麦を食べるのが基本です。蕎麦にはアルコールの分解を助ける栄養素が含まれており、蕎麦を食べることで深酔いを予防できるといわれています。健康的に日本酒を楽しむための知恵が込められています。

蕎麦屋は居酒屋ではないので、サッと飲んで長居はせず、すぐに帰るのが粋とされています。短い時間で質の高い時間を過ごすことが、江戸の粋な文化の真髄といえるでしょう。

蕎麦と相性抜群!沢の鶴おすすめの日本酒

蕎麦と相性の良い沢の鶴おすすめの日本酒をご紹介します。

実楽 山田錦

「特別純米酒 実楽山田錦」は、評価の高い特A地区の兵庫県産山田錦を使用した特別純米酒です。深い旨味とコク、芳醇な香りを楽しむことができます。スッキリとしたコクが蕎麦の出汁とよく合います。
少しぬる燗にして楽しむと、より深みのある味わいを堪能できます。

[沢の鶴]特別純米酒 実楽(じつらく)山田錦 720ml
  • 特別純米酒
  • 生酛造り

[沢の鶴]特別純米酒 実楽(じつらく)山田錦 720ml

130年の絆から生まれた山田錦名産地の特別純米酒です。純米酒本来の旨みに、芳醇な香りとキレの良さが特長です。

アルコール度数:
14.5度
数量

純米酒 山田錦

山田錦を55%使用したきめ細やかな味わいの純米酒です。米の旨味がしっかりと感じられながらも、キレの良さがあり、蕎麦との相性は抜群です。

冷酒からお燗まで幅広い温度帯で楽しめるため、季節や蕎麦の種類に合わせて温度を変えて楽しめます。特にざる蕎麦と冷酒での組み合わせがおすすめです。

[沢の鶴]純米酒 山田錦 300ml
  • 純米酒
  • 山田錦

[沢の鶴]純米酒 山田錦 300ml

酒造好適米「山田錦」を55%使用し、きめ細やかで繊細な旨味を引き出した純米酒です。コクのある中辛口で、酒ハイにして炭酸水で割ると爽やかな旨味が際立ちます。
料理とも合わせやすいため、毎日の食卓で気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

アルコール度数:
14.5度
数量

生酛造りのきもとさん

コクのある本醸造酒「生酛造りのきもとさん」。自然の乳酸菌を得て酵母に活力を与える伝統的な日本酒の製法です。旨味やコク、キレの良さを感じられる日本酒に仕上げています。
冷やしても、お燗でもおいしく、蕎麦前や蕎麦に合わせて楽しめます。

[沢の鶴]日本酒 生もと造りのきもとさん 720ml
  • 本醸造
  • 生酛造り

[沢の鶴]日本酒 生もと造りのきもとさん 720ml

コク、キレ、旨味 3拍子そろった生酛造り本醸造酒 かわいい顔して本格派やで~

アルコール度数:
15.5度
甘辛度:
中口
数量

純米吟醸 瑞兆

料理に合わせやすい、味吟醸タイプの純米吟醸酒です。繊細な香りとふくよかな味わいが特徴で、蕎麦の香りと絶妙にマッチします。上品な甘みと穏やかな酸味のバランスが良く、蕎麦前の料理から蕎麦まで通して楽しめるでしょう。
冷酒で楽しむことで、繊細な香りをより一層感じられます。特に風味豊かなそば粉を使った手打ち蕎麦との相性は格別です。

[沢の鶴]純米吟醸 瑞兆 300ml
  • 純米吟醸酒
  • 食中酒におすすめ
  • 飲みきりサイズ

[沢の鶴]純米吟醸 瑞兆 300ml

どんな料理にも合う、食中酒に適した味吟醸タイプの純米吟醸酒。

アルコール度数:
13.5度
飲みごろ温度:
【冷酒】10℃(花冷え)
【燗酒】40℃(ぬる燗)
数量

おわりに

蕎麦と日本酒の組み合わせは、日本の食文化の奥深さを感じさせてくれます。淡麗辛口の純米酒は蕎麦の繊細な風味を引き立たせ、深い味わいを堪能できます。

蕎麦前を楽しみ、最後に蕎麦で締めくくる「蕎麦と日本酒の粋な楽しみ方」を体験してみてはいかがでしょうか。

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沢の鶴株式会社 酒みづき編集部
沢の鶴の日本酒がもっと好きになるWEBメディア『酒みづき』。

1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。

沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。

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