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新酒とは?新酒が楽しめる時期としぼりたての日本酒の楽しみ方

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新酒とは?新酒が楽しめる時期としぼりたての日本酒の楽しみ方
寒い冬の季節がやってきました。厳しい寒さを越えるために脂肪を蓄えた海の幸など、おいしい冬の味覚に出会える時期ですね。そして、冬はしぼりたての新酒が出回るため、日本酒にとって特別な季節でもあります。

そこで今回は、しぼりたての新酒の魅力や、よりおいしく新酒を味わうための楽しみ方をお伝えします。

新酒とは

新酒とは、文字の通り新しくできた日本酒のことを指します。この新酒には、さまざまな定義があるとされています。

新酒の定義

新酒の定義として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 酒造年度内に造られたお酒
  • 酒造年度内に収穫された新米を使用して造られた日本酒
  • 醸造したまま火入れをしていない日本酒

さまざまな定義があるものの、多くは「酒造年度内に収穫された新米を使用して造られた日本酒」が新酒と呼ばれています。
また、新酒はしぼられてからすぐに出荷されることから「しぼりたて」とも呼ばれます。

しぼりたての日本酒が味わえる時期暦の上での1年のはじまりは1月1日ですが、多くの企業や学校の1年間のはじまりは4月1日です。実は日本酒造りにも、酒造年度(醸造年度)という1年の区切りがあります。

日本酒造りは7月1日からカウントされ、翌年の6月30日までが1年とされています。秋に収穫される新米を使って日本酒が造られ、初めてしぼられるのが大体11月から翌年1月までの冬の期間です。出荷時期も同じく、11月から3月ごろとなり、新酒は冬の時期にしか味わえません。

しぼりたての日本酒はどんな味わい?

しぼりたての日本酒はどんな味わい?
しぼりたての日本酒は、貯蔵期間が短いためフレッシュな風味が特長です。

華やかな香り、すっきりとした味わい

通常の日本酒に比べるとコクや深みは少ないものの、そのぶん、甘く華やかな香り、爽やかですっきりとした飲み口が魅力です。

みずみずしくフレッシュでライトな日本酒がお好きな方は、ぜひしぼりたての新酒の味わいを試してみてください。普段は濃厚な口あたりの日本酒を好む方にも、ひやおろしや熟成酒といった日本酒との違いを比べてみてはいかがでしょうか。

しぼりたての新酒の保存方法と注意点

しぼりたての新酒は、そのフレッシュさから扱いや保存には注意が必要です。

新鮮な日本酒は味わいが変化しやすい

日本酒には、基本的に賞味期限はありません。しかし、しぼりたての新酒はとてもデリケートなお酒です。香りや味わいが変化しやすいことから、開栓後はできるだけすぐに飲みきることをおすすめします。

冷蔵庫で保管する

飲みきれなかった新酒は、冷蔵庫で瓶を立てて保管するようにしましょう。横に寝かせると酸素に触れる面積が多くなり、酸化しやすくなります。保存する際は、できるだけ立てて保存しましょう。
冷蔵庫で保管する場合でも、できるだけすぐに飲みきりましょう。

新酒のおいしい楽しみ方

新酒のおいしい楽しみ方
しぼりたての新酒は、キリッと冷やして飲むのがおすすめです。
さらにおいしく楽しんでいただくために、お伝えしたいポイントがあります。

新酒に合う旬のおつまみと一緒に

お酒をよりおいしく楽しむためには、おつまみ選びが重要です。新酒は、若々しくみずみずしい味わいが特徴のお酒です。味の濃いものよりも素材の味を生かした料理であれば、和・洋・中、すべての料理とのマリアージュを楽しむことができます。

中でもおすすめは、旬の食材と合わせることです。秋から冬に旬を迎えるきのこや、1月にもっとも脂がのるといわれているクエ、寒ブリ、マグロなどの魚介類は、爽やかな味わいの新酒とベストマッチ。新酒と合わせる料理の味付けは、濃いものよりも、上品で淡泊な方が合います。新酒で晩酌するなら、旬の食材を使った鍋料理や、刺身、天ぷらと合わせるのはいかがでしょうか。

しぼりたての新酒は、口の中をさっぱりさせてくれる効果もあるため、どんどん杯が進みそうですね。

和らぎ水で深酔い防止

飲み口が軽く、いくらでも飲めてしまうような飲みやすさが魅力の新酒。それだけに気を付けていただきたいのが、知らず知らずのうちに飲みすぎてしまうことです。せっかくおいしいお酒を飲んでも深酔いをして翌日に味を覚えていない、二日酔いが辛い、となってしまうのは避けたいところですよね。そのためには、「和らぎ水」が効果的です。

和らぎ水とは、お酒の合間に飲む水のことをいいます。合間に水を飲むことで体内にゆっくりとアルコールが吸収されるため、深酔い防止になります。また、次の1杯や料理への口直しの効果もあります。より楽しく、よりおいしくお酒と食事を楽しめるというわけですね。

目安としては、1杯日本酒を飲んだら、同量の和らぎ水を飲むと良いでしょう。

和らぎ水の詳細については、以下の記事でも解説しています。

沢の鶴のしぼりたての新酒

[沢の鶴]新米新酒 初生原酒 720ml
沢の鶴のしぼりたての新酒「新米新酒 初生原酒」をご紹介します。
仕込み米は新米を使用し、冬一番にしぼり、火入れと加水をせずに瓶詰めした純米・生原酒です。新米ならではのフレッシュな香りと、濃醇でまろやかな味わいをお楽しみいただけます。冬限定の出荷となり、冬にしか味わえない日本酒となっています。

2025年は、11月10日から販売予定です。

[沢の鶴]新米新酒 初生原酒 720ml
  • 新米新酒
  • 純米酒

[沢の鶴]新米新酒 初生原酒 720ml

日本酒のヌーヴォー「新米新酒」

アルコール度数:
16.5度
タイプ:
コクのあるタイプ(醇酒)

おわりに

日本酒は1年を通して楽しめるお酒ですが、しぼりたての新酒は冬の一時期にしか楽しむことができません。この機会にぜひ、新酒のみずみずしさを味わってみてはいかがでしょうか。
フレッシュな味わいと楽しめる新酒は、これまで日本酒が少し苦手と感じていた方に、特におすすめしたいお酒です。きっと、お酒の楽しみ方の幅が広がりますよ。

[沢の鶴]新米新酒 初生原酒 720ml
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沢の鶴株式会社 酒みづき編集部
沢の鶴の日本酒がもっと好きになるWEBメディア『酒みづき』。

1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。

沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。

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