2018.10.17日本酒を知ろう

日本酒の起源はいつ?日本酒文化の歴史を紐解いてみよう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本酒の起源

日本酒は文字通り「日本のお酒」です。しかし、日本酒がいつから・何のために造られてきたのか…といったことまでは、詳しくご存じの方は少ないかもしれません。

私たちが何気なく飲んでいる日本酒には、深く長い歴史があります。
今回は、日本とともに歩んできた日本酒の起源や、ロマンたっぷりな歴史、現代に続く日本酒文化についてお伝えしていきます。
※ご紹介する日本酒の起源については諸説あります。

日本酒の起源はいつ?

日本酒の原料は、お米と米麹、水です。日本酒の歴史は、およそ稲作が日本に伝わった時期と同じと考えると良いでしょう。
一般的に、日本に稲作が伝わったとされているのは弥生時代で、今から2000年位前にさかのぼります。しかし、近年は縄文時代にはすでに稲が栽培されていたという一説があり、縄文後期~弥生前期には水田が広がり、同時に米を原料とする酒が造られていたとも推測されています。

神聖な醸造「口噛みノ酒」

日本酒は、九州・近畿などの西日本に起源があるという説があります。「大隅国風土記」に記された酒の記述が、米を原料とした酒の最古なのではと考えられているのです。加熱した米を口の中でよく噛み、唾液に含まれる酵素で糖化し、野生酵母によって発酵をすすめる「口噛みノ酒」です。

口噛みの作業を行うのは、神社の巫女のみに限られていました。日本酒は、神のために造られ始めたといわれています。そう考えると巫女が口の中で醸す酒は、とても神聖なものだったのでしょう。

神話に残る「八塩折之酒」

神話に残る「日本で最初に造られたお酒」は、スサノオノミコトが八岐大蛇(やまたのおろち)を倒すために造らせたお酒です。この神話に出てくる「八塩折之酒(やしおりのさけ)」は、古事記や日本書紀の中に登場する、酒造りの起源をうかがえる古いものです。

しかし八塩折之酒の原料は米ではなく、木の実や果実などを使用したのではないかともいわれています。米が使われる前から醸造の技術があったのか、その発祥地も謎のままです。

日本酒の歴史は、日本の米文化の歴史

米文化の歴史また、日本の稲作は、縄文晩期(約2600年前)に中国から九州北部に伝わったという説もあります。

弥生時代に入ると、日本全土に稲作が広がっていきます。弥生時代中期には、東北地方まで稲作が広がっていたと一説では考えられています。
2000年程前から現代まで、秋になると頭を垂れる黄金色の稲穂が、日本の風物詩であり続けているのですね。

そして、原始的な方法から徐々に醸造技術が発達し、神々や天皇に捧げるため、日本酒が本格的に造られ始めたようです。
奈良時代には米麹を使った醸造法が普及し、造酒司(さけのつかさ)という役所が設けられ、計画的な酒造りが行われていました。
稲作の定着とともに歩んできた日本酒の歴史は、日本文化を象徴する「国酒」の歴史でもあったのです。

伝統としての日本酒

日本酒の伝統文化世界中のお酒が気軽に飲めるようになった現代でも、日本酒は私たちの生活文化の中にしっかり根ざしています。

神様と一緒に飲むお酒

お正月には「お神酒」をいただくように、日本酒は「酔うため・楽しむため」だけのお酒ではなく、「日本の神々と暮らす」ために必要な存在でもあります。

例えば、神社で行われるお祭りではお供え物として日本酒が捧げられ、ご神事が終わると「おさがり」として私たちも神様のご相伴にあずかることがあります。

神話の中にお酒の話がよく出てくることからも分かるように、日本酒は私たちと日本の神々をつなぐ、大切な存在なのです。

四季の行事の中に生きる日本酒文化

日本には、お正月に節分、お花見にお月見と、季節の節目を祝ったり、季節ごとの表情を楽しんだりする行事がたくさんあります。

古代より、それらの行事において日本酒は欠かせない存在でした。祝賀会の鏡開きや、結婚式の三々九度など、行事やお祝いの席で日本酒をいただくことは、現代の日本人にとっても「当たり前の風景」です。
日本酒は日本人とともに文化や歴史を育んできた、ロマンあふれるお酒といえるでしょう。

おわりに

今回は、日本酒の起源や歴史についてご紹介しました。日本酒や稲作の起源については現在も研究が続けられており、いろいろな見解がありますが、どれも推測の域を出ません。
しかし、私たちが普段当たり前のように飲んでいる日本酒が、遥か昔から日本で愛されてきたお酒だと思うと、ロマンを感じますね。飲んだ瞬間に口の中へと広がるお米の甘味と旨味は、古(いにしえ)から日本人の心を潤してきた味わいといえるでしょう。時には古代のロマンに想いを馳せ、日本酒をじっくりと味わってみるのも良いかもしれません。

沢の鶴のお酒についてはこちら

沢の鶴はおかげさまで創業三百年

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
酒みづき編集部

酒みづき編集部

もっと日本酒が好きになる、日本酒の魅力を発信しています。