こんにちは。杜氏代行の森脇と水瀬です。
7月の問題は・・・
「酒造年度」に関する問題でしたね。
たくさんの回答をいただき、ありがとうございました。
今月のプレゼント当選者は・・・
プレゼント当選者は、現在、厳正なる抽選中!
当選発表は、8月18日。
しばらくお待ちください。
さあ、8月の問題には、もうチャレンジしてくれたかな?
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!
酒造年度は英語では「Brewery Year」であり、日本酒のラベルや業界用語として、Brewery Yearを略した「BY(ビーワイ)」が使われます。日本酒の他に、焼酎乙類やみりんの業界も同じく7月1日から翌年の6月30日までを酒造年度としています。
最近では夏場でもお酒を仕込む酒蔵が増えてきましたが、醪をお酒と酒粕とに分ける「上槽(じょうそう)」と呼ばれる作業を行い、出来たお酒と酒粕の量が分かった時点で「BY」が決められます。
令和7年の6月30日までにお酒が出来上がれば「6BY」のお酒、令和7年の7月1日以降にお酒が出来上がったら「7BY」のお酒になります。
酒造年度は、もともと酒税法で酒類の製造量を正しく把握するために定められたのですが、現在の期間になったのは1965年からであり、それより前は別の期間を酒造年度としていました。
【 問 題 】
1965年より前の酒造年度の始まりは、何月何日だったでしょうか?
ヒント…昔の酒造年度の始まりの日は、現在「日本酒の日」になっています。
正解は2.の「10月1日」です。
酒造年度は1896年(明治29年)に定められました。当初は秋に収穫したお米を使って10月から春先にかけて日本酒造りをする酒蔵が多かったので、10月1日から翌年9月30日までとしていました。
ですが、醸造技術の発達や早く収穫出来る早生米が出てきたことから、10月よりも前に酒造りを始める酒蔵が多くなったので、1965年に現在の7月1日から翌年の6月30日に改定されました。
また、「日本酒の日」は1978年に「日本の國酒である日本酒を後世に伝える」ことを目的として、日本酒造組合中央会によって定められました。
日本酒の日を10月1日にしたのは、昔の酒造年度の年明けである日であることや、各月を十二支で表すと10月は「酉(とり)」であり、「酉」という漢字は元来酒壺を表す象形文字で、酒を意味することが日付の理由となっています。
沢の鶴では今年は9月から酒造りが始まります。「7BY」の新酒を楽しみにしてください!
杜氏代行からの挑戦状は、毎月お送りしています。
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!