こんにちは。杜氏代行の森脇と水瀬です。
9月の問題は・・・
「酒造り唄」に関する問題でしたね。
たくさんの回答をいただき、ありがとうございました。
今月のプレゼント当選者は・・・

プレゼント当選者は、現在、厳正なる抽選中!
当選発表は、10月14日。
しばらくお待ちください。
さあ、10月の問題には、もうチャレンジしてくれたかな?
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!
現在、沢の鶴では社員でお酒造りを行っていますが、私が入社した頃は「丹波杜氏」と呼ばれる、丹波地方から出稼ぎでやってくる杜氏さんや蔵人さんと一緒にお酒造りをしていました。
丹波杜氏の歴史は江戸時代から始まり、夏の間は故郷で農業を行い、農作業の少ない冬に灘に来て、お酒を造るようになりました。
昔の酒造りは厳冬の季節に行われ、一日の仕事が午前二時頃から始まり、肉体労働が多く、さらに麹や醪の様子を見守るために寝ずの番を行いました。
そうした厳しい仕事中に士気を鼓舞するため、また櫂入れなどの作業のテンポを合わせる為などの目的で唄われたのが「酒造り唄」です。
酒造り唄は仕事の内容によって唄われる唄が異なり、その歌声を聴くと、酒蔵で今どんな仕事が行われているかが分かったといわれています。
【 問 題 】
酒造りの始まりに、桶などを手入れする時に唄われた唄は次のうちどれでしょう?
ヒント…丹波杜氏は秋に灘に来て、酒を仕込む前に桶や道具を洗うのが始めの仕事でした。
正解は1.の「秋洗い唄」です。
秋洗い唄は、秋に蔵入りした時に桶などを手入れするときに唄いました。
歌詞は以下のように、酒造りにかける想いが込められています。
寒や北風六甲颪 灘の本場で桶洗い
桶の洗いは造りの初め 男心で浄めます
白いお米を男の意気で 洗い浄めて蒸し上げる
洗い浄めて蒸し上げまして 造り香もする灘の酒
今日の寒さに洗番はどなた かわい殿さんの声がする
かわい殿さんの洗番の時は 水も湯となれ風吹くな
酒造り唄は他にも、酒母のもと摺りを行う際に唄われる「もと摺り唄」や、風呂に入ったあと、その日仕込んだ醪に櫂を入れるときに唄う「風呂上り唄」、風呂上り唄で櫂入れをして醪がやわらかくなって、櫂入れのテンポが早くなったときに唄われる「三本櫂」など、作業に合わせて様々な唄が唄われます。
沢の鶴では有志が「酒造り唄研究会」を結成し、蔵開きなどのイベントで酒造り唄を披露しています。
機会が合えば、是非、酒造り唄をお聴きください!
杜氏代行からの挑戦状は、毎月お送りしています。
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!