沢の鶴を“まるごと”お届け!第13回 蔵開き開催レポート
令和7年3月15日(土)、沢の鶴株式会社は「第13回 沢の鶴蔵開き」を開催いたしました。会場となった沢の鶴本社工場と沢の鶴資料館には、地元神戸を中心に兵庫・大阪などから日本酒を愛する多くの方々が集まり、賑やかなイベントとなりました。
私たち沢の鶴にとって、酒造りは文化の継承であり、地域とのつながりを深めるための大切な催しが蔵開きです。そんな想いを込めた蔵開き当日の様子を、写真とともにレポートいたします。
Contents
蔵開きとは?~ 沢の鶴が込めた想い ~
蔵開きとは、その年の新酒が完成する冬から春にかけて、「新酒の完成を祝う」「日頃の愛顧に感謝する」といった目的で開催される、酒蔵にとっての祭事です。普段は関係者以外立ち入ることのできない蔵や施設を一般に開放し、見学や日本酒の試飲・販売などが行われます。
私たち沢の鶴でも、こうした伝統にならい毎年「蔵開き」を開催しています。ただ新酒を味わっていただくだけではなく、酒造りの背景にある歴史、酒造りに関わる職人の仕事、そして日本酒が生まれる場所そのものを、まるごと体験していただきたい。そんな想いから、この催しを続けてまいりました。
蔵をまるごと楽しむ!充実のブース・体験イベント
午前11時30分の開門と同時に、600個限定の“福袋”を目当てに、お越しいただいたお客様が一斉に会場へ!蔵開きの幕開けを告げる、恒例の風景です。
まるごとポイントその1:酒造り紹介(四季醸造蔵 瑞宝蔵)
展示や映像を通じて酒造りの工程をご覧いただきながら、現役の「蔵人」が丁寧に解説。普段はなかなか見られない酒造りの裏側をお楽しみいただきました。
まるごとポイントその2:目玉イベント
物販コーナーでは、蔵開き恒例の限定福袋や、沢の鶴特製の酒粕・奈良漬を販売。また蔵開き当日しか飲めない精米歩合33%大吟醸をはじめとした有料試飲コーナーには多くの日本酒好きのお客さんが大集合!
今年は新たな試みとして「沢の鶴キャンプ部」が初参加!キャンプで日本酒を楽しむためのオリジナル酒器や枡を販売し、多くのお客様が手に取ってくださいました。
まるごとポイントその4:食欲そそる!飲食出店
日本酒とのペアリングが最高にマッチするバラエティ豊かなフードを堪能できる飲食コーナーでは、その食欲そそる香りに誘われて多くの人が集まってきます。
沢の鶴社員の“サラメシ”こと季節限定の「粕汁」をはじめ、地元・神戸の老舗「伍魚福」さんによるおつまみの出張販売も大盛況!
キッチンカー・屋台コーナーでは、「明石夢工房」さんによる兵庫県のソウルフード・玉子焼き(明石焼き)や、「炭火焼鳥よりみち」さんによる焼き鳥、「ピザーラ」さんの焼き立てピザなども登場し、大変な賑いをみせていました。
まるごとポイントその5:沢の鶴資料館
沢の鶴資料館では、通常展示に加え、限定200個の資料館福袋をご用意。またここでしか買えない「蔵開き限定酒」は灘本流の生酛造りで醸した特別純米酒を販売いたしました。
日本酒の歴史や文化に触れながら、ここでしか手に入らない商品に出会える瞬間は、多くのお客様にとって“蔵開き”ならではの楽しみのひとつとなっています。
笑い溢れる、感動のステージイベント
午後からは、ステージプログラムがスタート。お客様に自由にお楽しみいただくブースとはまた異なる、会場全体が一体となる時間の始まりです!
鏡開き(13:00~)
まずは恒例の鏡開きからスタート。
沢の鶴株式会社 代表取締役社長の西村と灘区長の丹本様、にこにこ音楽隊代表、そして神戸発の人気バンド「ワタナベフラワー」のボーカル・クマガイタツロウ様の4名が登壇し、掛け声高らかに鏡開き。
木槌の音とともに会場からは大きな拍手が湧き起こり、お客様もお手持ちのお酒を掲げ、全員で声をそろえて「乾杯!」。
【微笑幼稚園 にこにこ音楽隊】ステージ演奏(13:30~)
神戸市灘区の微笑幼稚園の父母、教員、卒園生などで結成された地域密着型の吹奏楽団「にこにこ音楽隊」による演奏からスタート!
演奏曲は
- In the stone / Earth,Wind&Fire
- 恋のバカンス / ザ・ピーナッツ
- 川の流れのように / 美空ひばり
- I Wonder / Da-iCE
- 2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン- / 郷ひろみ
昭和の歌謡曲から令和のJPOPまで、大人から子どもが世代を越えて楽しめる楽曲が会場に響き渡り、会場がより賑やかな雰囲気に。
【ワタナベフラワー】ライブステージ(14:00~)
続いて14時からは、神戸を拠点に活動する“ワクワクロックンロールバンド”こと「ワタナベフラワー」が登場!
沢の鶴を全力で応援してくださっている「ワタナベフラワー」のライブは、もはや蔵開きの名物とも言える存在です。クマガイさんの面白い軽快なトークと、バンドのエネルギッシュな演奏に、会場中が笑顔と拍手に包まれました。
当日のライブはこちらのYouTube動画でご覧いただけます。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=7qUg3CWISyY
【沢の鶴酒造り唄研究会】「酒造り唄」(14:45~)
そしてステージプログラムのフィナーレを飾ったのは、「沢の鶴酒造り唄研究会」による【酒造り唄】の披露。
【酒造り唄】とは
かつて、時計が普及していなかった時代、蔵人たちは歌声に呼吸を合わせながら作業のリズムを刻み、寒さと疲れに耐えてきました。その文化を今に伝えるべく発足されたのが「「沢の鶴酒造り唄研究会」です。研究会の皆さんの歌声が響き渡ると、会場のあちこちから自然と手拍子が湧き起こり、一体となって盛り上がりました。
にぎやかさの中にも伝統と敬意が息づく、そんな沢の鶴らしい時間が、ここには流れていました。
ご参加いただいたお客様の声
今年の蔵開きでは、「美味しかった」「楽しかった」「ありがとう」「来年も来ます」といったたくさんの温かいお声をいただきました。中でも、沢の鶴社員のサラメシ「粕汁」には多くの反響があったことも嬉しく思います。
また、「スタッフの対応が丁寧だった」とのお声を多数いただき、私たちが大切にしている“おもてなしの心”が届いたことを実感でき、深く励まされました。
今年初登場となった「沢の鶴キャンプ部」の物販コーナーにも多くの注目が集まり、「こんなに可愛いグッズが売っているなんて!」などお褒めの言葉が多数寄せられました。新たな挑戦に対して、こうしたリアクションをいただけるのは本当にありがたいことです。
お寄せいただいたお声は、私たちにとって何よりの原動力です。この感謝をかたちに変えて、今年も一歩ずつ、前へ進んでまいります。
おわりに:沢の鶴より
地域の皆さま、そして日頃より沢の鶴を応援してくださっている全国の皆さまへ、感謝の気持ちを込めて開催している「蔵開き」も、今年で第13回を迎えました。天候の変化もあるなか、大きな事故もなく無事に終えることができたこと、心より安堵しております。
多くの笑顔に出会い、たくさんの温かい言葉をいただけたこの一日は、私たちにとってかけがえのない時間となりました。これからも、日本酒を通じて人と人がつながる場を、丁寧に紡いでいければと考えております。
来年もまた、皆さまとお会いできることを楽しみにしています。どうぞ引き続き、沢の鶴をよろしくお願いいたします。
※本記事は、2025年3月15日に開催された「第13回 沢の鶴蔵開き」をもとに作成しております。蔵開きへのご来場を検討されている場合は、最新のスケジュールや内容の情報をご確認ください。

1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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