2019.02.11日本酒を知ろう

醸造アルコールとは?醸造アルコールを含む日本酒の種類と特徴

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醸造アルコールとは

日本酒のラベルに書かれている原材料名の中に、「醸造アルコール」という文字を見たことがありますか?日本酒は米、米麹、水だけを原料に造られたものと、さらに醸造アルコールが添加されたものと大きく2つに分かれます。それでは、醸造アルコールはどのような役割を果たしているのでしょうか。今回は醸造アルコールを詳しく解説していきます。

日本酒の原料:醸造アルコールとは?

サトウキビが原料醸造アルコールは、主にサトウキビを原料として発酵させた純度の高いアルコールのことを指します。サトウキビ由来の香りや味はほとんどなく、クリアな味わいをしています。

甲類焼酎は、アルコール度数が36度未満に調整された醸造アルコールで、缶チューハイなどのアルコールも同じです。

 

醸造アルコールは通常、大手アルコールメーカーが製造し、各蔵がそれを購入して日本酒に添加しています。ただ、最近では醸造アルコールを自家製にしている蔵も出てきています。

 

醸造アルコールが含まれる日本酒の種類

醸造アルコールが添加されている日本酒は、精米歩合や製法によっていくつかの種類に分類されます。

 

吟醸酒、大吟醸酒

吟醸酒・大吟醸酒は、添加するアルコールが使用する白米の重量10%以下で、吟醸造りという製法で造られた日本酒です。精米歩合が60%以下のものを「吟醸酒」、50%以下は「大吟醸酒」と呼びます。

米をよく磨くことでできあがる雑味のないクリアな味わいと、低温発酵による華やかな香りが最大の魅力です。

 

本醸造酒

精米歩合が70%以下で、香味と色沢が良いものを「本醸造酒」と呼びます。添加するアルコールは白米重量の10%以下と、吟醸酒、大吟醸酒と同じ分量の規定があります。本醸造酒の最大の特徴は、スッキリとしたキレのある味わいです。

なお、精米歩合が60%以下のものや特別な製法で造られた本醸造酒のことを、特別本醸造酒と呼びます。

 

普通酒

吟醸酒、本醸造酒、純米酒などで、特定名称酒として区分されないお酒を一般的に「普通酒」と呼んでいます。

普通酒は、毎日飲んでも飽きがこない軽い味わいが最大の特徴です。価格も日常酒として楽しめるように抑えられたものになっています。

 

醸造アルコールはどんなはたらきをする?

醸造アルコールのはたらき「醸造アルコールを添加する」と聞くと、イメージだけで、悪酔いしそう、質が悪そうと思う方も中にはいるのではないでしょうか。しかし、それはまったくの誤解です。

 

そもそも、醸造アルコールは発酵によって造られた純度の高いアルコールで、合成アルコールは認められていません。体に悪いものが入っていませんので、醸造アルコール自体が悪酔いの原因にはなりません。

さらに、醸造アルコールを添加するメリットはたくさんあります。

 

日本酒の味わいが軽くクリアになる

醸造アルコールは非常に辛口で、それを添加した日本酒も必然的に辛口になります。加えて、飲み口が軽く、クリアな味わいの日本酒に仕上がります。

醸造アルコールを添加したお酒は料理との相性も幅広く、燗酒にも適しています。

 

日本酒の香りを生み出す

酵母の香気成分は、水よりもアルコールに溶けやすいという性質があります。

 

醪(もろみ)にアルコールを添加することで、アルコールに酵母が溶けて、酵母の香りが日本酒に移りやすくなっているのです。「吟醸香」と呼ばれる吟醸酒や大吟醸酒のフルーツのような華やかな香りは、醸造アルコールの添加によって、より引き出されています。

 

日本酒の個性になる

日本酒は、先程ご紹介したようにアルコール添加された種類に加え、米、米麹、水だけで造られる「純米酒」があります。また、種類だけでなく銘柄によっても個性を出せるように、酒造会社は創意工夫を続けています。

醸造アルコールはその有無だけでなく、量によっても日本酒の香りや味わいに変化をつけられるため、日本酒の個性づくりに一役買っているといえるのです。

 

おわりに

今回は、醸造アルコールについてお伝えしてきました。醸造アルコールを添加する日本酒も、醸造アルコールを添加しない純米酒も、それぞれに個性があり味わいの違いが楽しめます。普段飲んでいる日本酒だけでなく、さまざまな製法の日本酒も試していただき、新たなお気に入りの1本を見つけてみてはいかがでしょうか。

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酒みづき編集部

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